ってことでさっき予告したように、ミスチルの12枚目のスタジオアルバム、HOMEの詳細レビュー。
とりあえず、ミスチルに全く興味のない人には苦痛でしかないと思うので・・・。その人は読まないほうがいいかも。

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ひとことでいうとちょっと地味。
前作とかはすごく近代的な方向に行ってたからな。
あとはメリハリがちょっとないかもしれない。
味わって聴けば、いいアルバムだと思います。
シングルのかき集め見たいな「Bolero」の類とは根本的に違う。
というか前作はFour Dimensionsがあった時点でああなるのは見えてた。
今回のシングル3曲は性格が違うので、結構難しいと思うでしょ。

「ワンダ」(or「シフク」)以降しかミスチル聴かない人は戸惑うだろうと思う。
特にアルバム曲とか、精神的に「DISCOVERY」か「Q」でサウンド的に「Atomic Heart」だったりw
初期・中期を聞いたらいろいろまた発見があるようにできてる。まぁ15周年だし。

あと少し長い。72分ってなかなか連続で聞くには厳しい時間じゃないか・・・。

思ったのは、ミスチルも大人度がどんどん増えてるな、と。いい意味でも悪い意味でも若い曲がなくなった。

===========(もっとヲタいです)===========
1.叫び 祈り
なんだこのネタな曲はと思ってたらインストでした(歌詞のない声も楽器)。
がさつな感じがする。
アルバムの開始の仕方としては前作のWorlds Endがよすぎたからな・・・。

2.Wake me up!
こっちのほうが開始の雰囲気がするw
これはそこらへんでも流れてたから知ってる人も多いと思うが・・・。
このアルバム、やたらとピアノが使用されてると思ってたら、この曲でもうすでに始まってたわけか。
楽器が積極的に主張してるから、そこの好き嫌いはあるだろうな・・・。

3.彩り
なんか昨日のMステでもやってたし、「アルバム曲の目玉」的な扱い。かすかに60年代Rockの味がするのがミスチル。
なんか平行8度になってるとか突っ込んでる方もいましたが、まぁそんなに悪くはない。
サウンドは初期(それもEverythingとかKind of Loveの本当の初期)で、あれに味をつけるとこんなになるのかな、と思ったり。

4.箒星
28th。
このシングルはあんまり発売時には人気無かったようですが、僕はわりと気に入っていますw
歌詞が半端にネガティブだったりとかね。
リズムが変わってるのはこのアルバムの何曲かの特徴。

サウンドはかなりポップだけど、このテンポ感なら爽快。
40にもなってこんなもの作って・・・とかいう批判が一時期あふれてた。
そういえばだいぶ若い曲だ。
これで疾走し足りない人はミスチルやめてバンプにいったほうがよろしいかと(

5.Another Story
Major7thをうまく使ってるナンバー。ここでもピアノ活躍。
こういうの好きですがだめですかねw
サウンド、ハーモニー、歌い方がアトハにかぶる(ヲタい
(Aを境に上ではファルセット使うっていうやつ。)

6.PIANO MAN
なんか一時期ピアノマンって話題にならなかった?w
Jazzの技術を大量導入。ベースがコントラバスじゃなくてベースなことを除けば。
中川さんはこういうのどうなのかね(w
歌詞がいいなぁ。こういう遊び要素の強い曲もあったほうがいい。
リズムの崩し方がこれ最強w

7.もっと
シャープ系で、フルート使用ってクラシックか?w
そのうえフルートの中音域のくすんだ音を意図的に使うとかレベル高い(
曲調自体はいい意味でも悪い意味でもオーソドックス。
特にAメロのリズムなんてどっかで聴いたことがある気がするのは気のせいだろうか・・・?

8.やわらかい風
6度の和音とと7の和音の使い分けがいいw
このアルバム全体についてだが楽譜を早く見たいw
これと最終曲がいちばん「HOME」だと思う。
でもこれは単独演奏ってことはなさそうだ。後ろにフェイクを続けないと・・・。
なんか最後を聞いてこのまま終わるかと(

9.フェイク
30th。
単独で聴くとなんか刺激が強くて、実はあんまり気に入ってなかったんだが、
この位置に入るなら文句無く素晴らしい。
逆にこういう曲がないとアルバムが締まらない。
なんかクロマティック(半音階的)なのがいいんだよね。アジアの民族音楽みたいなテイストで。さっきのが平行8度なら今度の曲は直行5度じゃん(

10.ポケットカスタネット
まずこの曲名は何だと思ったw
そして前半はわりとベタだ・・・と思うと、後半になるとなんだこれはと(ry

11.SUNRISE
またピアノをフル活用(多いよね
短調はフェイクとこれだけかな?
田原さんはこれがいちばん気に入ってるらしいw
ちゃんと次に続くように作られてる。
ミスチルのアルバムは後半沈むのが多い気がするのだが、このアルバムはまだまだここから(w

12.しるし
29th。
久々によく売れた。まだミスチルは先があると思った。
いくら曲がよくても、セールスが悪いとプロとしては(ryなので・・・
この曲はネガティブ解釈とポジティブ解釈があるとよくいわれるんですが、どうやっても希望のある曲には聴こえないのが私の性格なのかw
ピアノで始まりピアノで終わる(またかよ)。
なんかSignっぽいといわれるが「そんなことないだろ」と。

13.通り雨
今上に書かれてる詩はこれ。
リズムのオーソドックスさとサウンドのチープさ加減が90年代だ(w
いやでもしるしと次の曲の間はこれしかありえない。
これも裏でピアノが鳴り続けてる。

14.あんまり覚えてないや
これは対句の王者というやつ。
最後の曲だし、ぐいぐいネガティブな方向に進んだら、後半では全部それを裏返して・・・
これは最強だ。
詩の勉強って言うのはこういうののためにするものだ(と勝手に思うw

冷静にいうと、曲が憂鬱にも聴こえるし、温かくも聴こえる。
それでこそ、なせる業。
HOMEの命名はこれ1曲で決まったとしてもおかしくない。

なかなかおもしろいじゃないか(アルバムね。文章じゃなくて)。
あんな色の違うシングル3枚を核にどうやってアルバムなんて作るんだろうって思ってたけど・・・。
やっぱり前作とはかなりの好対照になっていると思う。

楽器の種類が当社比150%って言う感じで、楽器の主張する割合も120%。

書いて見て思うのは、誰の役にも立たないレビューじゃないかってw
こんなの読んで「そうだ」とか「あれ」とか思ってる人はもうそもそも買ってるだろ(
意見のある人はどんどんコメントしてくださいねw
がんがん書いてさまになるokapiさんあたりと違って才能ないので・・・。

とりあえずじゃあ。
「これまでミスチル(嫌いじゃないけど)微妙って思ってたやつは聴け」ってことにしとく。
2864文字

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